逗子市民劇団なんじゃもんじゃ

第51回逗子市文化祭参加
逗子市民劇団なんじゃもんじゃ第27回公演

「萩家の三姉妹」

長女、フェミニスト。次女、不倫。三女、パラサイト・シングル。

現代日本の三人姉妹も、
けっこう悩みは深いのです。
…多分。

とある地方都市の旧家・萩家では、父親の一周忌だというのに、フェミニストの長女の怒りが大噴火。良妻賢母の次女と、のんきなパラサイト・シングルの三女が、追い回され、喝を入れられ、大騒ぎに。老家政婦も、次女の夫も、ついでのように怒鳴られる。そこへひょっこり現れた大学教授は、長女の元不倫相手。さらに爆発する怒りの中、続いて現れた脱サラ農民は、次女となにやらアヤシイ雰囲気に。男らしさを追求する伝統家具職人二人組や、フェミニズム・ゼミの女子学生コンビも加わって、「男らしさ」「女らしさ」の壁に今、ハンマーが打ち下ろされる…。

二兎社主宰の永井愛がチェーホフの「三人姉妹」を下敷きに、現代日本の混迷するジェンダーを鋭くえぐった快作（怪作？）。「劇団ASOBU」のメンバー他、パワフルな客演陣を大量投入し、出演者の平均年令は一気に低下。演出は今回初挑戦となる細野あけみ。きわどい会話、あけすけな表現、フェミニズム用語満載で贈る、なんじゃもんじゃの新しいチャレンジ。R-12指定…かな？

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写真撮影：茂木道夫

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